【学習塾の買い取りは得なのか?】
学習塾の買い取りのメリットは、「始めから塾生がいるので黒字で開業できる。」ことです。
確かに、開業してすぐには黒字になりませんし、集まらない状況が長引いてしまうと運転資金や生活費の心配があります。
未経験の方には、魅力的な方法ですが落とし穴もあります。
落とし穴①買い取り後に塾生が減ってしまった。
→前塾長の個性で集まっていた塾の場合は、往々にして塾長が変わると塾生が辞める傾向にあります。
落とし穴②塾生が増えない。
→新規の塾生が増えないのは、地域に認知されていないので毎年毎年塾生確保に四苦八苦してしまいます。
落とし穴③紹介が出ない塾
→優良塾の場合、3年以上運営していれば口コミ・紹介で塾生が確保できます。紹介が出ない塾は、どこかに問題があります。
落とし穴④ざる経営
→やめる塾生数よりも入る塾生数が多い状況で運営している場合です。辞めていった塾生の保護者は、ネガティブスピーカーになりますからいずれ集まらなくなってしまいます。
これらのことを理解して、「優良塾」を買い取ることができればよいのですが中々に優良塾の判断ができないかもしれません。
いつもたくさんあるわけではありませんが、優良塾の譲渡サポートをしている弊社です。
また、買い取ろうとしている学習塾の価値判断もお手伝いしています。
いろいろと細かい判断基準があるのですが、基本的は判断基準は
〇開業から3年以上の場合。
〇塾長が高齢、病気で売りたい場合。
〇宣伝広告費が年間50万円以下である場合。
〇ホームページからの問い合わせがコンスタントにある場合。
※なぜ、売りたいのかの理由が納得できること。
学習塾の買い取り金額は、平均で500万円~800万円が相場ですが投下資金に見合った「価値ある学習塾」を見つけることがなかなかできないのが現状なようです。
A氏は、600万円で月営業利益30万円の学習塾を買い取り塾長になりました。
自身で指導もできるA氏ですが、少しづつ塾生が辞めていってしまいました。
売りたい塾長に理由が「60歳になり、体力的にきつくなってきたので」と理由で、知人の紹介で買いました。
(A氏から、塾生を集まる方法を相談したということでお問い合わせを頂き、経緯をお聞きしました。)
弊社で可能な限り調べてみると前塾長は、個性豊かで保護者の信頼も厚い塾長でした。
この個性豊かが問題となります。
塾長のカリスマ性で成功していた塾の場合は、需丁が変わると往々にして発生する状況です。
(弊社では、熱意があり善き人であれば運営継続ができる学習塾をご紹介してますが数は少ないです。)
また、優良塾は相応の価値がありますから、売買価格はやはり安くとも500万円~600万円になります。
以上は、個人塾の買い取りの話ですがフランチャイズ学習塾の売買も多い昨今です。
売買価格の相場は、平均1000万円と高額です。
中には、赤字教室でも売買が成立している場合もありますが、やはり塾生0人から始めるよりも得だという感覚なのでしょう。
本部としても「商売」ですから、「先の見込みは明るいです。」といいますが塾生が集まらない教室の塾長各位からのご相談を受けると内情が解ります。
フランチャイズ学習塾の買い取りは、資金が潤沢にある方(1年は赤でも良い)向けです。
B氏は、有名フランチャイズ学習塾を営業権譲渡で約1000万円で買い取りました。
塾生は、28名で赤字なのですが35人になれば黒字になることから買い取りました。
ここで問題なのは、前塾長が売った理由が不明確だったことです。
塾生が頭打ちであれば、塾長が変わっても状況はあまり変わらないでしょう。
やはり、半年たっても塾生が増えずご相談を受けました。
フランチャイズ加盟塾の買い取りは、高額なことと毎月の運転資金が個人塾のそれよりも高くつく(ロイヤルティ他)ので塾生付きだから安心と思わないことです。
様々に懸念や疑問また、判断に迷いがあれば、無料相談をご活用してください。