【この7月に開校したある塾の現状とこの時期に塾生を増やしている塾の現場の様子について】
この7月に大手フランチャイズ加盟塾を開校された塾長よりご相談を頂きました。
「開校時に本部支給のチラシを入れても反応が薄く、本部の言うように集まらないどころか問い合わせがないのですがどうしたらいいのでしょうか?」
(守秘義務厳守にて送って頂いたチラシを拝見し)問い合せが薄い最大の理由は、チラシの内容がありきたりというか心を打つ内容じゃないなあ…です。
開校特典がどうとか、無料体験がどうとか…今や当たり前の内容であること。
個別指導を売りにしているが、個別指導だらけの状況では「差別化」にならないこと。
塾長自身の「心ある内容」が掲載されていないこと。
が主因です。
フランチャイズ加盟で開業する3大理由は
①ネームバリューがあるから集めやすいだろう。
②学習塾経営のイロハを教えてくれるから安心だろう。
③開業した後もいろいろと相談に乗ってくれるだろう。
でしょう。(実際、この方もそうです。)
しかしながら、現実は「?」な状況になってしまいます。
それは、本部の方々がリアルな今の状況や現場を知らない為に有効な策を立てられないからです。
チラシの反応が薄い→もっとたくさん配布しましょう。
それは間違いではありませんが、配布するには相応のお金がかかりますし配布枚数が少なくとも反応があるチラシにする方が効率的です。
なぜ、創れないのか?
実際の塾長をしているまた、学習指導にに携わる、保護者と面談をしている経験がないために「保護者が何を望んでいるのか?や心を打つ内容とはどういう内容なのか?」が解らないからです。
「先生、この問題の解き方を教えてください!」という子供は、できる子です。
こんな子供であれば、開校したばかりの塾には来ません。(進学塾に行くレベルの子)
「今日は、数学のこの問題をやってみよう。」
「学校の宿題を持ってきたかな?一緒に片付けてしまおうね。」
様子を観ながら、
「よし、そこまでは大丈夫。良くできたね。これから先は一緒にやろう。」
「これはこうして、こう考えると…この先は先生を手伝ってね。(と、自身で解かせる)」
中学生の場合、5段階評価で3以下の子は、「自身でできるところ、できないところの判断」ができないものです。
なので、「解らないところは質問してね。」といってもフリーズしてしまいます。
また、成績が1や2の子は、テストで点が取れないことは当たり前ですが「宿題や提出物が出せていない。」「通知表の観点評価が低い」からです。
加えて、自己肯定感が低く、自信がないので勉強意欲が低いのも仕方ありません。
「今日は良く塾に来たね。うれしいよ。」とか「大きな字で見やすくていいね~」とか、「ここまでできたのは、いい感じだよ!」など褒めてあげることが大切です。
字は小さくて読みづらい、学習意欲も低い、問題も解けることがほとんどない子でも「おっ、そのシャーペン使いやすそうだな。」とか「姿勢が良いね!」の様に探してでも褒めることから、だんだんに指導効果が出てきます。
保護者に対しても同じに、評判が良い塾はまず「子供を褒める。」ことから接します。
保護者が、「うちの子は、家で勉強しなくて困っています。やればできる子だと思うんですけど…」よく聞く話なのですが実際は(やればできるは詭弁で、やれない状況も能力の内で早々やるようにはならない。)ことを知っていても
「お母さん(様)それは、何をした解らないからだと思います。愛情豊かに接しているお母様ですから良い子だと思います。私は、お子様のできないところを探すことができます。そして、お子様と相談しながら家で何をしたらいいのかを考えて指導しましょう。」と言えばよいでしょう。
こんな塾は、保護者から紹介も出ます。
これらは、一例であり「塾長の性格や価値観」によって言動は変わります。
ただ、現場を知る者しかわからない「対応の仕方や方法」を知ることで成功確率を格段に上げることができるのです。
学習開業を成功する為には、有名・著名なフランチャイズに加盟して安心という時代は過ぎ去ったように思います。
少子化と乱塾の学習塾業界で成功するには、自身の強みを生かした内容を「創る」ことと、「現場を良く知る者」のアドバイスを受けることです。
蛇足ながら、冒頭の塾長にはいろいろアドバイスを致しましたところ
「始めから、開業のサポート依頼をしていればよかった。」の言葉を頂きましたが後の祭りでございます。
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