【コロナ渦下の個人経営学習塾の現状②】

雑談雑考;コロナ渦下の個人経営学習塾の現状②

【コロナ渦下の個人経営学習塾の現状②】
 ①話からの続き…
では、戻ってこない子供たちは?
開校している学習塾に転塾します。
実際、販促活動をしない(世間体からできない)でも塾生が増えている学習塾があります。
「コロナの影響があるから、オンライン授業に…」と短絡的に選択はできないのです。
成功塾を創りたい学習塾を開業しようと思う方は運営内容を熟慮してほしいですし、安定経営を思考する塾長の方は授業内容の再構築や新たな講座を考えてほしいです。
アフターコロナの学習塾経営…既存の学習塾経営者にとっても、これから学習塾経営をしようとしている方もオンライン授業やITC教材の効用については大きな関心があるでしょう。
確かに、対面指導から非対面指導への移行は状況に応じて必要ですがリアルな原版を知る者としては、諸手を挙げて賛成できない現実的な問題があります。
先ず、オンライン授業やICT教材で成功している学習塾は、「相応の経験」があります。
経験とは、オンライン・ICT教材での学習塾運営の経験であり、コロナ。パンデミック以前から運営している・成功している塾です。
〇塾生の学力に応じて的確な指導(主にマネジメント)と学習支援ができること。
〇保護者に対して、有効性や進路指導の説明が的確であること。
 が少なくとも必要です。
また、対象となる子供の学力は、少なくとも基礎学力が身に付いていること=学校の授業理解はできていることが必須条件です。
指導する子供の学力が低い場合や学校の授業を理解することを目的とした学習塾の場合、非対面での学習指導の割合が多くなるほどに有効な指導結果が出ない現実です。
安易に非対面型指導=オンライン授業・ICT教材中心の学習塾運営をすれば必ず失敗します。
これからの学習塾業を成功させるためには、画一的なマニュアルや方法論ではなく、
〇自身に何ができて、何ができないのか?(得意なことを強みに、できないことを無理してしない)
〇対象とする子供の学力レベルの明確化
が、絶対的な成功構築の要素となります。
学習塾は決してなくなりませんし、未経験の塾長でもやり方さえ間違わなければ固い収入を得られ、地域貢献性が高い自己実現できる業です。
さて、現在進行形で現場では何が起こっているのか?…から一考察を述べます。
学校の授業は自身で理解でき、5段階の成績が4以上の子供はオンライン授業やICT教材での指導でも大丈夫でしょう。
実際、このレベルの子供達だけを非対面指導にしている塾は、上手く運営しています。
基礎学力があり、学習意欲がある子供は「学ぶ姿勢」ができているからです。
翻って、成績不振の子供=評定が2や3の子供は、そもそもの学習意欲が低いことと学校の授業が良くわからない為にアナログな指導=対面指導が必要ですし、好評です。
褒める・叱ることや励ますことつまりは心の支えが必要です。
これは、空気感や実際にその場での対面指導こそが解決できる唯一の方法です。
加えて、公立の小・中学校、高校では、コロナ休校に伴い授業日数の激減から履修内容の消化の為に「詰込み学習」をせざるを得ないことから学力の2極分化が加速度的に進んでいます。
これは、学校の授業をが解らない子供を対象にした学習塾(優良塾でなければなりませんが)にとって追い風です。
そして、学習塾を辞めている(進学塾・フランチャイズ学習塾を休塾・退塾し学習塾難民の子供がいることを知る人は少ないでしょう。)子供たちがいる現状を鑑みるとココ半年以内の学習塾開業・開校はチャンスなのです。
※成功塾の創生や学習塾開業についての相談・ご質問はこちらをどうぞ

<A塾の事例>
成績不振塾生も含め、オンライン授業に移行の結果、月謝の値下げと休塾から「開校している他塾」への転塾が発生してしまった。
転塾生は、成績不振の塾生。
塾として、学校の授業を理解することが売りの指導であるために成績不振の塾生がほとんどであり大きな痛手となった。
<B塾の事例>
コロナの影響下でも、感染防止策を取り「保護者判断で通塾」として開校。
通塾を控えたい家庭には、「保護者に課題を取りに来てもらい→課題終了後に塾に持ってきてもらう」+時間を決めてスカスカ状況での通塾。
塾生は、転塾しないばかりか「紹介生(他塾から)」で塾生が増えている現状。

 現実は、机上の空論では成り立たないのを実感します。
殆どの保護者は、「開校してくれて良かった。」には正直驚きです。
但し、成績不振の子供たちの保護者だからでしょう。
オンライン授業で成功している学習塾もありますが、数年前からの実績と受講生が成績不振の子供が少ないという特徴があります。
要は、付け焼刃の考えで安易にオンライン授業にすることは全く愚策です。
個人経営学習塾の生命線は、保護者との信頼関係の構築です。
常日頃から、保護者との意思疎通をしている塾は強いです。
入塾時に会っただけ、あとは季節講習会の時の面談では強固な信頼関係は創れません。

第③話に続く…

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