【学習経営・脱サラ開業にコンサルタントは必要なのか?】
凡そ、2か月間既存塾の状況(フランチャイズ加盟塾を含む)個人経営塾の実際を調べました。
学習塾業界に数十年いる小職としても「3.11アクシデント」「阪神淡路震災」を経験した上でも、前代未聞のアクシデントであり当惑しながらも現場に立ち対処をしています。
机上の空論や聞いた話ではなく、現場のリアルな状況を把握するには相応の時間がかかりましたがその価値はある考察であれば幸いです。
先ず、オンライン授業・ICT教材の実態について述べます。
感染防止、3密回避の為に「オンライン授業」が大きく拡大している状況です。
オンライン授業には、ZOOM等を利用した双方向(質問ができる)授業と映像授業配信授業等の一方通行の2種類があります。
オンライン授業のメリット・デメリットについて中・高生に聞いてみると
メリット
〇自宅で勉強できること。
〇自分のペースで勉強できる
〇集中できるが3大メリット。
翻って、デメリット
×質問ができない×勉強のペースが解らない
×受講環境の整備
いずれにしても、オンライン授業を有効に活用できる中高生には一定の条件があることに注意しなければなりません。
それは、「学習意欲があること」「基礎学力があること」です。
進学塾に通塾していて、上記の条件を満たしている子供にはオンライン授業は有効な方法だと思いますが、基礎学力が定着していない・学校の授業が良く解らない子供の場合は「不評」です。
そもそも、オンライン授業で学力が上がるのであれば学校の授業理解ができない訳はないからです。
個人学習塾の場合、多くは「成績不振の子供=学校の授業理解ができていない子供」が対象です。
実際、オンライン授業と通塾授業と並行している個人学習塾では、塾生の割合は通塾組が圧倒的に多い現実です。
「学校が休校なので開いていてよかった。」意外にも、保護者の感想です。
勿論、感染防止対策を充分にしての通塾授業です。フランチャイズ加盟の個別指導塾、個人経営塾の中には自粛要請期間中に「休校」をした学習塾が少なくありません。開校して、塾生が戻ってこない事態になっているのが現実です。
第②話に続く…
雑談雑考;コロナ渦下の個人経営学習塾の現状①
