学習塾経営及び学習塾の開業・開校サポートをする上で「現場を知っている」ことが有効なサポーターであることが信条です。
「学習塾経営を成功させたいならば教えないこと」と明言される方がいらっしゃいますがそれは、他教室展開をする上で社長としては一理あります。
しかしながら、学習塾を開業・開校・起業また、脱サラする場合で個人開業でもフランチャイズ加盟でも1教室から始めるでしょう。
私が、「現場を知ることが必要」と考えるのは
〇塾生とはどのような心理で学習塾に来るのか?
〇保護者の意識とはどういうものなのか?
〇学習塾で学力向上をするにはどんなことが必要なのか?
について、実体験をしなければ部下(教室長)に有効な支持ができないこととそもそも、部下から信頼を得られないからです。
事例1.)
有名個別指導フランチャイズ加盟にて開業;鍼灸院院長
※学習塾経営については、全くわからないが地域貢献とキャッシュポイントを増やしたいことから加盟し開業。
※指導することはできないので、教室長を雇用する。
※学習塾経験者が良いと考え、加盟したフランチャイジー教室ではないが他の有名フランチャイズ学習塾(加盟したフランチャイズと内容がほぼ同じ個別指導学習塾)の教室長経験者を雇用。
結果
◆チラシを入れても反応が鈍く塾生獲得に四苦八苦
◆保護対応や塾生の指導を教室長に任せるが塾生が定着しない。
◆オーナーとして教室長に意見をするが「塾長は、学習塾のことを何も知らないですから任せてください。」と言われ二の句が告げない。
困り果てて、弊社に相談してくる…
①教室長の言っていることの殆どは自己保身と間違った思考
②保護者対応、塾生とのコンタクトをオーナー塾長が全くしないことが問題
③オーナー塾長は、教室運営のイロハを全く知らない。
かくして、1年半で投資金額約1,500万円を捨てて廃業。
さて、リアルに小学生と中学生を指導していて気づいたことは…
①学校の授業がわからない子供が多いこと
②学校の提出物を手伝うことも必要
③基礎学力が不足している子供とできる子供の学力差が顕著であること
④教科書を読めない子供が多いこと
⑤どうやって覚えたらいいのか、また勉強方法がわからない
⑥自分から質問する子は殆どいないこと
※蛇足ですが(私が)体験授業をした場合入塾率はほぼ100%ですがその理由は
①平常授業とは異なるスタンスと内容で行う。
②勉強を教えることが半分、話をすることが半分(何が嫌なのか、学校ではどうしているのか…)。
③来てよかった印象を与える。
(因みに私は60歳のオジです。)
保護者の印象
①家で勉強しないことにどうしたらいいのか困ってる。
②塾から「家でやらないからダメ」とか「なんで、これがわからないの?」と言われて腹が立っている。
③話を聞いてほしい。
※他塾からの転塾生が満足するようにすることが肝要。
かくして、子供にも保護者にもカウンセリング指導的なスタンスが昔以上(私が現役バリバリの塾屋さんだった頃)に必要だと思いました。
現場で教務指導をしないまでも「現場で何が起こるのか?」「成功している学習塾は何をしているのか?」をオーナー塾長とはいえ、知らなければ…
☆現場を任せた無能な教室長に振り回される。
☆教室長との信頼関係を創れない。
☆地図を持たない山登り状態になる。
今から、学習塾を開業・起業される方は、フランチャイズ加盟でも個人塾でもぜひ一度「無料相談」を活用され失敗してしまった方と同じ轍を踏まないで頂きたく存じます。