塾長奮闘記:心頭滅却すれば火もまた涼し?

塾長奮闘記:心頭滅却すれば火もまた涼し?

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自分が教えれば絶対成績を上げられる!

若い時、今思えば指導スキルもないままに熱意だけで子供に学習指導をしていたこと、保護者にも自分の考え方だけを話していたこと…を思い出しました。

「いいか!誰でも初めからできる人間はいない。一回だけ解けてもダメだ、同じような問題をスラスラ解けるようにならないとテストでは頭が真っ白になるんだぞ!」

「お前たちの様に、ただ見ているだけで。1回書いただけでスラスラ覚えたら、天才だ!1回でもダメなら2回、覚えるまで頭で反芻しながら書きまくれ!10回やれば覚えるんだ!」

「家では、声を出して教科書を読め!解らなくとも読め!必ずアッと思うときがくる。」

「熱い、寒いなんて気持ちの問題だ!部屋を暖かくするから眠くなる!暖房なんか入れるな!毛布かぶって勉強すれば頭は冴えるぞ!心頭滅却すれば火もまた涼しだ!(もう、むちゃくちゃです)」でも、自分がしなかったことやできないことは決して言いませんでした。

「お母さん、息子さんはなまけものなんです。お母さんはやれば出来る子なんですと言いますがやれない彼が今の実力、やれば出来るなんてお母さんの贔屓目の言葉です。そんなことを言うているから彼は勉強をしない。私が必ず成績を伸ばしますから今ここで覚悟を決めるように言ってください。」

アホです…なんと横暴な指導と対応なのでしょう!でも、嘘偽りはなく、必死で子供たちの為に熱弁を奮い、「どうしたらこの子は勉強するんだろう?」「どう言ったら、解ってくれるんだろう?」熱意だけは誰にも負けまいと奮闘。こんな私でしたが、子供たちの多くは「先生、先生」とついてきてくれました。

保護者には「先生、先生の言っていることは本当のことですがあまり本当のことばかり言うと嫌う親もいますよ(親しいお母さんから)」と言われながらもファンになってくれる人もいました。

熱意は、自身の信念だと思います。熱意は、愛情だと思います。熱意は、信用・信頼への道だと思います。

当時の私は「指導バカ」でしたが、若いだけに(35歳までかな)許してもらえました。といっても加齢とともに熱意はそのままに保護者対応は「大人の対応」に変わっていきましたが。

塾屋さんになりたての頃、そんな私でしたが子供達に教育的指導(厳しく接する・学力を上げる為の指導)は子供と人間関係ができるまでは「お客さん扱い」はしました。

お客さん扱いとは、「ここなら、勉強が出来そう(幼稚な考えですか)」、「この先生なら教わりたい」、「なんか、ここに来ると元気になるなあ」…要は、学習に対するモチベーションを上げること、と信頼関係を創るということです。

昨晩、なぜか「ムンムンの授業をしていた夢を見た」ので…失礼しました。

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