特番;学習塾経営・開校・開業「学習塾経営の現実①;保護者対応の愚策」

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学習塾の現場を知らずして成功するにあらず…なぜ、ここに拘るか?
【事例;泣き落としで保護者対応をする愚策】
 「辞めないようにするには、保護者の前で涙も必要です。目薬を使ってください。」
塾生が辞めることが重なり、困り果てたA塾長は、サポート担当者に対応策を聞きました。
すると、全く、嘘のような本当の話なのですが上記の様な対応をするように言われたそうです。
塾長は、しぶしぶ泣き落とし作戦に出ましたが全く効果がなく、皆退塾していったそうです。
(そもそも、退塾希望者が複数出ることに問題があるのですがこれについてはまたの機会に…)
 主演男優賞ばりの役者でもない限り、演技で保護者対応ができるほど保護者は愚かでもありません。
アドバイスをされたサポート担当者は、学習塾経営はなく、学習塾で講師をしたこともない方だそうです。
確かに、数十年間学習塾経営をしていれば退塾する子供もいます。
避けられない、説得のしようがない退塾理由は、「引っ越し」「ご主人の収入減かお亡くなりになった」「お子様の大病」です。
また、上記の理由以外での「入塾して1年未満の退塾」は、塾側の問題(授業内容・子供・保護者関係)です。
 さて、A塾長の教室は「個別指導の、主に時間講師が指導する」運営形態です。かくして、塾生全員の「性格・学力現状・授業での態度」は生の情報としては知りえないでしょう。(時間講師からの報告は受けているのは当たり前ですがその時間講師の価値観と感受性によりその情報の確からしさは変わります。)
<A塾長の取るべき対応策は…>
 保護者の言い分を先ずはじっと聞くこと→応じて、成績が伸びない理由ならば「次回のテストまで時間をください!お子様のやる気を失わせテストで点を取れるようにできなかった私に責任がありますから、一度チャンスを頂きたく思います。結果が出なければ月謝を返金した上で、意向に沿わせて頂きます。」の主旨を告げることであり、「辞められると私も困るんです。何とか続けてもらえませんか?」は全くアウトです。なぜなら、自分(塾側)の主張だけで(先方の)子供のことを考えている内容ではないからです。
A塾長にしても「?」の印象でしたが、学習塾のことが良く解らないだけに仕方ないことかもしれません。(それだけ、A塾長は真面目な方とも言えます。)
<A塾長の取っておかなければならなかった事前対応策は…>
①成績不振の塾生に対して「時間講師への問診」「塾生との面談」→現状把握と塾生のやる気喚起と信頼関係の構築
②保護者から連絡が来る前にこちらから連絡して面談→点数が上がらなかった詫びと対応策を伝える。
③時間講師は「教えるのが仕事」自分は、「マネジメントが仕事」という事を認識した運営を考える。
細かいことになりますが、塾長として保護者と接する・子供と接する・時間講師と接するその時の挙動・言動はとても大切です。それは、口調・態度・内容も含まれます。同じ内容を伝えるのも変えることが必要なことは対人関係能力の基本なのですがそれさえも伝えられない「サポート役」であれば、サポートになりません。

 学習塾経営を成功させる最も大切なことの一つは、「ファンを創ること」です。保護者のファン、塾生のファンは紹介を生むからです。入塾生を増やす有効な方法は「他塾からの転塾」ですし、塾生の通塾年数を長くすることです。
 小学3年生から高校3年生まで在籍したAさんは、大合格をしていよいよ卒塾するときに「先生、大学に行っても来ていいですか?(なんでそうなるの?)数えたら9年間もたってた(いちいち、数えなくてもよろしい)…いろいろわがまま言ったり、困らせることもあったと思うけどここに来てよかった。先生は、いつも私のことを観ていてくれて進路や生活のことも心配してくれた。(塾屋としては当たり前です。)先生に会えなかったら今はないと思う。」
塾屋としては、本望の言葉です。
塾屋とは、進学塾とは一線を画し、「学習道(これについてはまたの機会に)」を伝えられる学習塾を指します。
Aさんの友人、お母様の紹介で何十人も塾生になりました。塾生に対してのファンの割合は2割でいいです。30名なら6名、40名なら8名ほどのファンがいればその塾は成功します。
チラシを入れなくとも集まる塾とは、紹介紹介で維持できる塾。集める塾から集まる塾にすることが王道だと思います。
良き塾は、それぞれの善き人によって運営内容が変わります。なぜなら、人の価値観や能力により「できること・できないこと」があるからです。
私たちは、それぞれの方の経験や価値観そして、できることを考えた学習塾運営の内容を構築しています。
ご相談等は、こちらからお気軽にどうぞ。

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