そもそも、学習塾は必要なのでしょうか?
この回答には、千差万別人により思うことが分かれるでしょう。しかしながら、些かの「現在の状況を呈するに至った歴史敵背景」は変わらぬ事実として認識する必要があります。
大凡、30年前平均的家族構成4人から5人、子供2人から3人。都市部の学校では、1クラス40人から45人で1学年6クラスから9クラスがこれも平均的な状況でした。この頃は、今で言う個別指導型学校の授業補習(授業準拠指導)塾はほとんどありません。主たるは、有名・著名進学校に合格する為の本当の意味での進学塾です。
大学進学率は、大凡30%。推薦入試やAO入試は希で、国公立大学は、共通一次(後にセンター入試)文系・理系を問わず5科目7教科、私立大学は、文系は文系科目、理系は理系科目(当たり前)での受験です。公立高校は、相応の学力がないと進学高校には合格できません(これは今も変わりませんが、中学で履修する内容が現在のそれとは大いに異なり量も質も高いものでした。)所謂、学力重視の相対評価(偏差値)の競争原理が基本の教育(運動会は1位、2位・・・と序列がつく。)です。
現在は、晩婚、少子化そして1クラス30名の5クラス編成が多いでしょう。また、ゆとり教育の名のもとに文科省は公立校の(私立は別)授業内容を軽く、薄くそして絶対評価という総体的なそれではなく「本人の頑張り度合い」での成績。かくして、他者との比較での自分ではなく、自分中心の価値観と言っても過言ではない教育に変わって行きました。その賛否は別の機会に…。
さて、その成り立ちはこれもまたの機会として、学校の授業準拠、授業の理解不足を補う指導を提供する補習塾(内容は補習塾なのですが印象が良くないので進学塾を冠する学習塾が多いでしょう。)が生まれ、雨後の筍のごとく続々と増え続ける(※)訳です。
※駅前の進学塾(予備校系含む)以外に、個人が営む学習塾、フランチャイズ(初めは個人が営む学習塾)がどんどん開校…子供が今よりも多く、授業準拠の補習塾がない、加えて学力重視相対評価の教育環境ですからニーズに合致。また、一斉指導では対応しきれない学力に応じた個別指導は理に叶っていた。
勉強は、多くの人にはイヤで嫌いで面倒なことです。達成感、充実感、解る楽しさ等々は、何ものにも勝る心の糧ですがこれ感じるには相応の苦痛(努力)が伴います。また、本当に勉強が嫌い(学校の科目履修)ならば、別の道もあります。
学校の授業補習の学習塾は必要悪です・・・無くてもいいし、無い方がいいと思います。絶対的に無いと困るものではありません。続く・・・・・・・・・